IFTTTのAI機能でブログの要約をMastodonに投稿してみた

私は、インターネット上の様々なサービスを連携させるサービスである「IFTTT」を用いて、SNSにブログ投稿を告知したり、SNS間で発言を共有させたり、ニュースサイト等のフィード(RSS)を取得してSNSでニュースbotアカウントを展開したりしております。

 以前から、私は「IFTTT」の有料プランである「IFTTT Pro」を利用しておりましたが、今月に入ってから、上位プランの「IFTTT Pro+」に変更しました。

 Pro+では、AI機能を用いて様々なことが出来るようになりました。

 私が利用しているのは次のサービスです。

AI generated tweets for your Blog posts

 具体的には、ブログサイト等で出力されるフィード(RSS)が更新されるたびに、新着記事へのリンクをたどって記事の中身を取得し、その内容を要約してTwitterに投稿する、というものです。

 ところが、現在私はTwitterの利用を大幅に縮小しているため、せっかくのAI機能をそのままでは活かすことが出来ません。

 せめてTwitterではなく分散型SNS「Mastodon」に投稿出来るようにならないものか。

 と思ったら、Twitter投稿機能と同じ要領で、MastodonにもAI要約を投稿することが可能であることが判明しました。


AI要約をMastodonに投稿させる方法

If new feed item,With Generate a social media update for a blog post, Then Make a web request

 大きく分けて次の3つのことをしました。

  1. If new feed item
  2. With Generate a social media update for a blog post
    • 今回のキモ。フィードが更新されるたびに、フィードからリンクされているブログ本文を読み込んでAIに要約させる。
  3. Then Make a web request
    • Webhookを用いて、要約された内容をMastodonに投稿する。

1. If new feed item

  1. まず、「If This」で「RSS Feed」を選択します。
  2. 「New feed item」を選択します。
  3. 次の項目に必要な情報を入力して、登録します。
    • Feed URL
      • ブログのフィードのURL

2. With Generate a social media update for a blog post

  1. 「If New feed item」と「Then That」の間にある「+」を選択します。
  2. 「Query」を選択します。
  3. 「AI Social Creator」を選択します。
  4. 「Generate a social media update for a blog post」を選択します。
  5. 次の項目に必要な情報を入力して、登録します。
    • Title
      • 初期状態の「{{EntryTitle}}」のままにしておきます。
    • Platform
      • 本稿執筆時点で「Twitter」「LinkedIn」「Facebook」「Instagram」から選択可能です。残念ながら「Mastodon」はありません。
      • 今回は「Twitter」を選択します。
    • Content
      • 今回は「{{EntryContent}}」とします。
    • Link
      • 初期状態の「{{EntryUrl}}」のままにしておきます。
    • Tone
      • とりあえず私は「Professional」を選択しましたが、これは好みに合わせて。といいますか何を選んだらどうなるのかわかっておりません…。
    • Language
      • 空欄にすると「English」(英語)になります。
      • 私は日本語の要約が欲しかったので、「Japanese」と入力しました。

3. Then Make a web request

  1. 事前に、アカウントをお持ちのMastodonサーバで、「アプリ」を作成し、アクセストークンを取得します。
    1. アカウントを登録しているMastodonサーバで「プロフィールを編集」を開きます。
    2. 左側のメニューから「開発」を選択します。
    3. 「アプリ」画面が開いたら、「新規アプリ」ボタンを押下します。
    4. 「新規アプリ」画面で、次の項目に必要な情報を入力して、登録します。
      • アプリの名前
        • 任意の分かりやすい名前を指定します。
      • リダイレクトURI
        • 初期状態の「urn:ietf:wg:oauth:2.0:oob」のままにしておきます。
      • アクセス権
        • 今回は「write」にチェックが入った状態にします。
          • 初期状態では「read」と「follow」にもチェックが入った状態です。そのままにしても、外してもよいと思います。
    5. 「送信」ボタンを押下して登録します。
    6. 登録したアプリを選択すると、アクセストークンを取得可能になっているはずですので、それをメモしておきます。
  2. 「Then That」で「Webhooks」を選択します。
  3. 「Make a web request」を選択します。
  4. 次の項目に必要な情報を入力して、登録します。
    • URL
      • https://example.com/api/v1/statuses
        • もちろん、「example.com」はアカウントを登録しているMastodonサーバのドメイン名にする。私の場合は「one.telmina.com」。
    • Method
      • POST」を選択します。
    • Content Type
      • application/x-www-form-urlencoded」を選択します。
    • Additional Headers
      • 空欄のままにしておきます。
    • Body
      • access_token=<Mastodonで取得したアクセストークン>&visibility=unlisted&status= {{AiSocialCreator.socialMediaBlogPostPromotion.Content}}」の形式で入力します。
        • 「visibility」を「unlisted」にすれば、投稿の公開範囲は「未収載」になります。公開(public)はサーバやネットワークに多大な負荷を掛けるのでおすすめしません(サーバによっては利用規約で禁止されている場合があります)。

 これで晴れて、ブログ投稿のAI要約をMastodonに投稿出来るようになっているはずです。こんな具合に。

 ただ、これはあくまでご自身のサイト(ブログ等)の内容をサマりする用途にとどめておきましょう。ほかの方が作ったコンテンツを勝手に要約したら、著作権を侵害する恐れがあります。

#2023年 #2023年5月 #2023年5月20日 #IFTTT #AI #Mastodon #マストドン #SNS #分散型SNS #Fediverse #Twitter