我々が命を削るのは誰のためなのか
今日は、私も久々に休息をとることができます。
しかし、昨日も朝っぱらから日付変更線近くまで休日出勤を強いられており、日本国憲法第十八条違反の奴隷労働状態が続いています。
しかも、くどいようですがこれで私の懐が暖まることはありません。月額報酬が固定額だからです。
昨日もそうでしたが、体調不良により業務時間中に長めの休憩を取るチームメンバーが出る始末。自分もこっそり小休憩をしたりしていますが、仮病ではなくリアルに体調がおかしくなっています。
ITエンジニアをやっていますと、時々、直接どころか間接的にも自分たちの社会階層には全く寄与しないシステムの開発に駆り出されることがあります。自分が今参画しているプロジェクトはまさにそれで、自分がただでさえ物覚えが悪いことも相まって、そのシステムの業務を覚えようという気がまるで起きないのです。エンドユーザから感謝されることなど絶対にあり得ないわけですし。
ブランドものの販売員がそのブランドものを購入できるほどの給料をもらっていないなどという到底笑えない話がありますが、それと似たような感じです。
自分たちの仕事が本当に自分たちの役に立っているのか。一方的に搾取されているだけで自分たちにとっては仕事に対するわずかな報酬以外に何のメリットもないのではないか。そう感じたことのある人は、業界に関わらず多いのではないでしょうか?
津々浦々に至るまで体制側による庶民への洗脳が行き届いている本邦では、御上に逆らうことは悪だと認識している残念な人が多く、労働組合など馬鹿馬鹿しいと思っているのも少なくないわけですが(経営者の手下に成り下がっているような御用組合なんてのもあるようですし)、本来であれば、労働者は、労働者階級から搾取してあぐらをかいてのうのうと暮らしている支配者階級に抗わなければならないのです。
もちろん一人ではそんなことできません。そのために、労働者階級を軽視する本邦に於いても、労働三権(団結権、団体交渉権、団体行動権)があり、日本国憲法第二十八条にもその規定があるわけです。とはいえ、自分もそのような活動をできているわけではなく、せっかくの権利をまるで行使できていないのですが…。
我々は、見ず知らずの支配者階級の使用人などではありません。一人の人間、一個の人格なのです。残念ながら本邦の庶民の中でそれをわかっている人を探す方が難しいのですが、己が他者から如何に搾取されているのかについてはもうちょっと自覚されるべきだと思います。まあ、そんなことされるとIT含む一部の業界は潰れるかもしれませんが、人民の幸福に反する仕事なら無くなったほうが長い目で見れば良いことだと思います。
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