大阪・忠岡町長選挙の結果から、公職選挙について考え直してみる

昨今うんざりさせられることの多い政治系のニュースで、昨日は珍しく明るいニュースがありました。

 18日に、大阪府忠岡町長選挙がおこなわれ、共産党籍の町長が誕生したとのことです。

 この選挙結果は、我々日本国内在住の公職選挙の有権者が是非とも考えるべきことをいくつも示唆しています。

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「自分一人選挙を棄権しても変わらない」という考えは誤りである

 今回は、無所属新人で元町議の是枝綾子氏が無所属新人2氏を破り初当選を決めた選挙です。開票結果は、是枝氏が2367票で次点の2302票との差はたったの65票。ですので、もし是枝氏に投票した人のうち66人が棄権していたならば、結果は全く異なるものになっていたということです。

 たまに、「自分一人選挙を棄権しても何も変わらない」などと己の怠惰を正当化する有権者がいますが、その考えが大間違いであることを、この選挙結果は突きつけています。

 ましてや市区町村の選挙は自分たちの生活に直結するものであり、国政選挙ほどの派手さはないものの、決しておろそかにしてはならないものなのです。

選挙は勝たなければ意味が無い

 今回は、前町長の辞職に伴う選挙であり、前町長が所属していた大阪維新の会が候補を擁立しなかったこと、さらに、保守系から2名候補者が出て保守分裂が起きたことなど、共産系にとって運がよかったことは否めません。しかも終盤で住民の押し上げがあったとのことで、当選につなげることができました。

 流れがよかったことと着実に有権者に訴えたことが当選に繋がったのですが、どちらか片方でも欠けていたら勝てなかったかもしれません。

 今回のように当選者が1名しか出ない選挙では、時には自由と民主主義を守るために異なる政党が共闘しなければならなくなるケースもあります。それでも勝つことは容易ではないのですが、庶民の暮らしを守り向上させてゆくためには、戦略的な選挙戦が必要となります。

今回の勝利を「総括」、「分析」し、今後の選挙に活用してほしい

 今回の勝利で、唯一の共産党籍の町長が誕生しましたが、町長に限らず共産党籍の首長もほかに2例しかないそうです。

 共産系は国政選挙でも地方選挙でもはじめから与党系と比べて不利な戦いを強いられていますが、今回の忠岡町長選挙の結果を、是枝陣営、というより共産党はある意味落選した陣営以上にしっかりと「総括」し、「分析」してほしいと思います。そして、今後の選挙に活用してほしいと思います。

反共のレッテルは実績で剥がそう

 日本国内の有権者の大半は、どうやら日本共産党はよくないと思い込まされているようで、どんなに一般市民寄りの公約を掲げても、立ちはだかる自称保守の壁をなかなか崩せずにいます。与党陣営はことあるごとに「野党共闘」を腐しますし、中には立憲民主党と共産党の共闘を「野合」と吐き捨て、「立憲共産党」などという言いがかりをつける下劣な輩すらいました。

 しかし庶民がそれを鵜呑みにしているうちは自分たちの暮らしがよくなることは絶対に起きません。

 今回、忠岡町長選挙で共産系の候補者が当選しましたが、是非、是枝新町長には、自民系や維新系では絶対になしえない、町民にとっての善政を敷き、それを実績として残していってほしいと思います。

何はともあれ

 忠岡町長選挙で当選した是枝新町長に対し、心からお祝い申し上げます。また、是枝新町長を誕生させた忠岡町民の皆様に、心から敬意を表します。

 そして、今後の町政に大いに期待したいところです。これからが大変だとは思いますが、全国の地方選挙のみならず国政選挙にとってもモデルケースとなるような結果を残してほしいと思います。

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