Telmina's notes

永住権取り消し法案提出に反対します

今年は、建国記念の日と天皇誕生日のいずれも3連休を構成するという、カレンダーの並びとしては非常によい年です(ただ、ゴールデン・ウイークがダメダメですが…)。

 昨年の天皇誕生日の時も、結局強行されてしまった入管法改悪反対デモの件について触れていましたが、今年も、本日ではなく明後日になりますが入管法反対デモが開催されるとのことです。

 デモの公式サイトが不明なため、Mastodonで流れてきた情報を貼り付けておくこととします。

 非常に申し訳ありませんが、今回自分が参加出来る可能性は低いです。と言いますのも、今週半ばに体調を崩してしまい、昨日は終日仕事を休んでしまい、今もまだ全快していない状況だからです。なので、「行けたら行く」状態になってしまっています。

 特に今回は、昨年強行された改悪入管法が6月から施行されることに加え、政府が「故意に税金未納や滞納繰り返した」とする外国人に対する永住権の取り消しを目論んでいるとのことで、そちらに対する抗議も含まれます。

 日本は、と言うより日本人は、ずいぶん昔から近隣諸国に対して傲慢な態度をとり続けていますが(そのくせいわゆる名誉白人気取りな面もあるという二枚舌なのでさらにたちが悪い)、入管法といい今回取り上げられている永住権取り消しといい、国が率先してその態度を隠そうともしないことに憤りを覚えます。

 昨年と同じことを書きますが、第二次大戦敗戦後、日本は曲がりなりにも民主主義国家として繁栄し、我々日本人も曲がりなりにも民主主義を享受してきました。選挙なんて行っても行かなくても変わらないなどとうそぶいている者たちも、その恩恵(や問題点)はしっかり受けているはずです。

 しかし、日本に生まれて日本国籍を持ち「日本人」として生活している我々でさえも、日本の民主主義が張りぼてであるということを特に近年これでもかと見せつけられています。ましてや日本国籍を持たない人に対する扱いなど、うわべだけ想像しても恐ろしいものがありますし、実際に日本に長く住みながら日本国籍を持たない人の話をSNSなどで読もうとしても、正視出来ないような言葉が視界に入ってきたりします。

 かつて日本は「世界第2位の経済大国」と呼ばれていました。しかしその力は小泉政権以降の新自由主義政策により削がれてゆき、今では名目GDPはドイツに抜かれて第4位とのこと。しかも貧富の格差は年々広がっており、庶民の実感としては順位の数字は桁が一つ多いと思います。今の50代以上の人であれば「経済大国日本」という言葉なんてそれこそ耳にタコができるくらいには聞いているとは思いますが、逆に言えば日本で海外に誇れていたことなんてせいぜいそれぐらいなんですよね。

 しかし、本来日本が、そして日本人が誇るべきは、経済力でも無ければ、海外と比べたときに何の根拠も無く何を言っているのかわからない優位性でもない。戦後70年以上何とか維持している民主主義と平和憲法であり、外国と直接交戦をしてこなかったという実績なのではないでしょうか? 今後も民主主義と平和を維持するためには、海外との友好関係の強化こそすべきであれ、海外にわざわざ自分からけんかをふっかけるようなことなど、あってはならないのです。

 むしろ日本を誇りに思う上で、改悪入管法や永住権取り消しといった、人権と対立するものは、邪魔でしかないのです。

 日本国民よ、いつまで国を私物化している体制側の連中の踊り子を続けるつもりでしょうか? そんなことをしても「喜び組」には入れませんし、いずれ踊り子たちの人権も毀損されるのは目に見えています。今こそ、日本国憲法が謳う民主主義と平和主義を、確固たるものにすべきなのです。

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