憲法記念日に寄せて – 平和憲法を守り抜き、活かそう。

ついに大型連休も後半にさしかかりました。

 とは言いましても、カレンダー通りの勤務であった自分は、前半についてはほとんど満喫できていません。日曜、祝日も疲れがたまっていたので休息することで精一杯でした。

 本日は憲法記念日。ほぼ毎年、この日になると東京・有明防災公園において憲法集会が開催されます。もちろん私も本日はそちらに足を運びます。

 もっとも、お世辞にも体調が万全とは言いがたく、今回については、私はメインステージにのみ足を運ぶこととし、閉会後は早めに帰ることにします。

 2012年に発足した第2次安倍政権以降、政府・与党やそれに連なる体制側の連中は、ことあるごとに憲法改悪を推し進めようとしていました。3年前に安倍氏が暗殺され、自民党や公明党は与党の地位を維持してはいるものの以前よりも大幅に議席を減らしており、一頃に比べると憲法改悪の危機はしぼんでいるかのように見えますが、全く油断できる状況ではありません。野党の中には「ゆ党」と揶揄されるような与党側にすり寄るところも少なからずあり、残念ながら日本の有権者の多くはそれらの勢力に騙されています。

 今の憲法は、現与党やその息の掛かった連中には一字一句たりとも変えさせてはならないのです。今の憲法を活かそうとする政党、活かそうとする政治家を、我々有権者は選ばなければならないのです。

 私は専門家ではないので素人丸出しになりますが、それでもいくつか言っておきたいことがあります。


武器でお腹は満たせない

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 日本語では、どうやら「同盟」と「隷属」は同義語らしく、いわゆる日米同盟によって我々日本国民の血税が湯水のごとく武器に使われてしまっています。そして、それらが私たちを守ることは決してありません。

 一方で、庶民は確実に貧しくなっています。エンゲル係数が家計支出の28%とか、低所得層にとってはまさに生活を直撃するレベルです。

 是正される気配のない物価高、円安、そして逆進性の強いでたらめな税制。

 政府は、ここまで露骨に国民が苦しむ状況を見ながらたいした対策も取らず、武器を爆買いして、日本の何を守るつもりなのでしょうか?

 それでいて、憲法に自衛隊を明記しようとか、もはや国民を縛り付ける気満々としか思えません。

 そもそも憲法は、庶民ではなく国を律するためのものです。日本国憲法第99条でも、このように述べられています。

天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

 なぜか知りませんが本邦では、庶民の中にさえも、憲法のことを国民を縛るためのものだと思い込んでいる人がいます。しかしそうではないのです。そう思い込まされていることは、国民を縛り付けて特権的階級を維持したい連中の思うつぼなのです。

 その意味でも、現与党やその補完勢力には一字一句たりとも日本国憲法を変えさせてはならないのです。

One for all, All for one

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 「One for all, All for one」。

 かつて、テレビドラマ「スクール☆ウォーズ」でも取り上げられていた言葉であり、我々日本人にとってもなじみのある言葉です。

 このドラマはラグビーを題材としていて、ドラマの中ではラグビーの精神論としてこの言葉を「一人はみんなのために、みんなは一人のために」という意味で取り上げています。

 ただ、ネットで調べるとどうもその意味は不正確であるようです。むしろ、「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」が本来の意味なのだとか。

 ネットで調べるといくつかそれについて言及されている記事がヒットします。原典は不明なので敢えて自分が参照した記事を紹介しませんが、ご興味のある方は各自調べてみてください。

 「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」なんて、まさに、野党共闘の精神そのものです。それぞれ目指しているものが違う野党各党は、2010年代中頃から、安倍政権を倒して日本国憲法を守るという精神で一致し、共闘路線を取りました。

 野党に共闘されると困る与党、体制側の連中は、ことあるごとに野党共闘へのネガティヴ・キャンペーンを張り、残念ながら現在は野党共闘路線が一時期よりもしぼんでしまったことは否めません。しかし、憲法を守り、活かすという点で、護憲野党各党には引き続き共闘路線を維持してほしいと思います。今日の憲法集会で登壇する各党の国会議員がどのような発言をするのかについても、傾聴したいところです。

 「One for all, All for one」は、野党共闘だけでなく、平和憲法を守るということそのものにも言えます。

 先述の武器爆買いの件で言えば、アレは決して「みんなのため」などではなく、せいぜい武器商人のためにしかなりません。そして、武器が実際に使われようものならば確実に無実の人間が大勢死ぬことになります。

 そんなことに使うお金があるならば、その分をただでさえ手薄になっている福祉や教育などに回してほしいと思います。現在それらの分野がおろそかになっているために、今ではこどもを産み育てることそのものがリスクになっています。少子化問題を解決させる気がみじんでもあるならば、福祉や教育の充実は待ったなしのはずなのですが。

 一人一人が国民みんなのことを考え、そして国民は真の意味で国を豊かにするというひとつの目的に邁進できるようにする。その考えがあれば、現与党やその補完勢力に投票するという選択肢は自ずと消えるはずなのですが。

 日本の有権者よ、今こそ、「One for all, All for one」の精神を取り戻そうではありませんか!

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