選挙公報を眺めていていろいろ思ったこと

統一地方選挙の投票日まで本日を含めてもあと4日です。

 私の住む東京都千代田区でも、区議会議員選挙がありますので、先日手元に届いた選挙公報を眺めております。

 選挙公報、「投票先を絞り込む」という点ではある程度参考になります。

 今回自分が選挙公報を眺めていて感じたことを、列挙してみようと思います。

 なお、大半が「このようなことを言う候補者には入れるべきではない」という意味になりますが、これは今回自分が投票しようとしている選挙に限らず、公職選挙において広く当てはまると思われます。

千代田区議会議員選挙(2023年)のポスター掲示板(2023年4月16日時点)


○過去の実績をアピール

 これは現職でなければ使えない手だが、過去の実績をアピール出来ることは大きな強み。もっとも、過去の実績の具体的な内容についても判断材料とすべき。何期もやってきたけどそれが住民目線の観点で魅力なしと感じた場合はかえってマイナスになることも。

△立派なスローガン

 これはよい面もあって悪い面もある。キャッチーなスローガンは印象に残りやすい。

 しかし、その中身が見えなければかえって逆効果。絵に描いた餅ではないということもある程度示してほしい。

×有権者ではなく所属政党に向けたアピール

 これはもはや論外。こんなアピールの仕方をしている時点で、有権者のために働く気がないのは明らか。

 あと、自分のお仲間と一緒に頑張りますと言っているのもダメ。お仲間以外とは仲良くしませんと解釈されても仕方がない。

×そもそも住民のメリットを全く提示していない

 これも論外。いくら地域を活性化させたところでその住人にとってメリットがなければ意味がない。もしかしたら特権階級気取りの多い千代田区ならではの現象なのかもしれないが。

×紙面の限られたスペースがスッカスカで「続きはWebで」をやっている

 紙面に出来るだけ情報を載せてそれでも書き切れなくて「続きはWebで」をやる分には構わないが、紙面がスッカスカだとその時点で当該候補者のサイトなんか見る気にもなれない。

×意味不明な造語でアピール

 頼むから日本語で喋ってくれ。一目で意味が通じないアピールはアピールではない。論外

×紛らわしい表現でアピール

 わざと誤認を誘発するようなアピールもアピールではない。論外

×ポエムでアピール

 選挙公報は詩集ではない。論外

×定数削減をアピール

 一見良さそうに見えてしまうが、議員定数削減は、代表となって動く人間を減らし、少数派の意見を黙殺し、多数を取った勢力が数の論理で押し切るということ。これは議会制民主主義に反することであり、たとえそれ以外にどんなに良いことを言っていても、このようなことを言う候補者は絶対に選んではならない。

×政務活動費返還をアピール

 これも一見良さそうに見えるが、やはりダメ。活動した上で使っていない分を返還ならまだしも、全額返還をアピールされると、この人本当に仕事しているのかと疑ってしまう。

 あと、全額自費で活動などということをよいことと認識されてしまうと、元々経済力のある人(大抵庶民感覚が欠落している)以外が議員になることが難しくなってしまう。その点でも悪手。

×箱物行政のアピール

 そこに住民が主体的に参加出来る仕組みがなければ邪魔なだけ。

×ワンイシュー

 特定の政策だけをやたらと強調していると、それ以外に興味がないのかと思えてしまう。

×一自治体だけでは解決出来ない問題を第一義にアピール

 まあ、どことは言いませんけど党名からしてもろにそうなってしまっているところがありますな。論外。

×一部の特権階級的な人に対してだけアピール

 庶民のためには何もしませんと言っているに等しい。論外。これも、特権階級気取りがやたらと多い千代田区ならではの現象なのかも?

×エリート気取り、経歴自慢

 この時点で論外。有権者に対するアピールが皆無で。支持する理由が全くない。

×結局何をアピールしたいのかわからない

 紙面の半分が推薦人の言葉ということは、本人がアピールする気がない、つまり有権者に向き合う気がないということ。論外。

結論

 …結果的に、自分が絶対に支持しない政党の公認候補や、無所属でもそちら側に近い候補者に「×」が多く付くこととなりました。

 やはり私は、当初の予定通り昨日申し上げていた5名の候補者の中から選ぶことになりそうです。

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