福知山線脱線事故から30年

今日は、107名の死者を出してしまったJR福知山線脱線事故から30年という記念すべき日です。

 私自身は、福知山線には縁もゆかりもありません。たまに大阪旅行するときですら、福知山線に乗る機会は今のところありません(競合する阪急宝塚本線を利用することは過去に2度合った)。

 しかしながら、この事故は、私が日本の報道に対して不可逆的に悪印象を持つきっかけとなりました。

 昨年の同日、私はブログ記事に次のようなことを書いておりました。

 確かに大事故を起こしたJR西日本の企業体質は批判されて当然ではありますが、マスコミはそれに対して執拗にバッシングする一方で、遺族やその関係者に対して寄り添う姿勢をまるで見せなかったという点で、自分はもはや日本のマスコミに対する存在意義を見いだすことが出来なくなってしまいました。

 何度も申し上げていることですが、自分のテレビ嫌いがこれで揺るがないものになってしまいました。

 このときもそうですし、6年後の東日本大震災の時もそうでしたが、一部マスコミの横暴のせいでかえって被害者の救済が遠ざかる事態になっています。芸能人の性的加害等で特定のテレビ局が問題視されていますが、むしろ業界全体の問題として、報道のあり方についてゼロから見直してほしいものです。とはいえ、自分はあの業界に自浄作用なんて無いと思っていますけどね。あればそもそも特定テレビ局のような問題は起きていないはず。

 その一方でJR西日本の企業体質の悪い面についても明るみに出ることとなり、とりわけ「日勤教育」という言葉は多くの人が見聞することとなりました。懲罰的な研修が乗務員にとって大きなプレッシャーとなり、事故の温床となったという点については、素人目に見てもその通りだろうと思います。

 普段当たり前のように利用している交通機関等のインフラも、安全・安心は自然とついてくるものではなく、ひとたび安全対策を怠ったり誤ったりしたら大事故に繋がるということを思い知らされます。

 常日頃当たり前のように使っているインフラを守っている人がいるということを、今一度肝に銘じておきたいです。

 そして、安全・安心をないがしろにして、金の価値でしか物事を図れないいわゆる新自由主義的な思想に対しては、断固としてノーを突きつけなければなりません。

JR西日本大阪駅(2021年7月22日撮影)


余談

 「Nintendo Switch 2」のマイニンテンドーストアにおける抽選販売第1回、思った通り落選でした。

 一応自動的に第2回への応募がなされるようですが、多言語版に変更しようかなどという考えが出始めています。

#2025年 #2025年4月 #2025年4月25日 #雑談 #ひとりごと #JR #JR西日本 #福知山線 #福知山線脱線事故