東京都知事選挙2024、お疲れさまでした。

…七夕様には私達まっとうな東京都民の願いは届かなかったようです。

 東京都知事選挙、現職の小池百合子氏が当選確実となってしまいました。

 さらに、私達が支持していた蓮舫候補は、本稿執筆時点ではまだ最終結果が出ていませんが、無所属で政党の支持を受けずに活動していた石丸伸二候補といい勝負となってしまった(本稿執筆時点では蓮舫氏は石丸氏よりも下位…)という、こちらの想定外の負け方をしてしまい、小池氏圧勝だった前回と比べればまだマシだったにもかかわらずある意味最悪の展開になってしまいました。

 都知事選に立候補し現職を倒そうとした各候補者とその支持者の皆様、お疲れさまでした。今夜はもうゆっくり寝て、明日からまた4年後に向けて反省と総括、そして活動を開始しましょう。

 とはいえ、小池氏による悪政がさらに4年間も延長されると思うと、暗雲たる気分です。東京都庁が本当に伏魔殿に見えてしまう日も、そう遠くないかも…。

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とりあえずこれだけは言っておきたいこと

 先ほど、

今夜はもうゆっくり寝て、明日からまた4年後に向けて反省と総括、そして活動を開始しましょう。

と申し上げましたが、寝る前にこれだけは申し上げておかねばならないことをいくつか。

野党陣営は4年後の都知事選を見据えて「今日から」活動を開始せよ

 表題の通り。相手は姑息な手段をも辞さず、しかも資金力も潤沢です。大半の都民の政治に対する意識が絶望的なまでに低いことも相まって、都知事選では今回に限らずこれまで現職が敗れたことが一度もなく、前都知事の桝添氏のようにスキャンダルでも起きない限り、現状のままではまず都政交代は無理です。

 蓮舫氏を支持した立憲民主党側からは、さっそく次のようなコメントが出ています。

 今回蓮舫候補が国会議員を辞してまで都知事選に挑戦してくださったことに対しては、感謝してもしきれません。そして、蓮舫氏を支持した立憲民主党、日本共産党、社会民主党の判断も誤っていなかったと思います。

 しかし、蓮舫氏が立候補を表明するのは少し遅すぎたかも知れません。

 大串氏のコメントにあるように

今回の結果をしっかり分析した上で、次につなげていきたい

と考えるのであれば、今日から次の都知事選に向けて活動を進めて行かなければなりません。理由は後述します。

相手は前々から住民に浸透していた

 例えばこれ。

 現職はメディアや警察まで動員して姑息な手段も使ってきますが、どぶ板選挙も強いです。

 今回、蓮舫陣営でも「ひとり街宣」をおこなう人が増えたようですが、それでも圧倒的に人手が足りなかったことは否めません。

個人が自発的に活動することの限界

 さらに、実際にひとり街宣をおこなっていた方からはこのような指摘もあります。

今回の都知事選で、蓮舫さん支持の #ひとり街宣 やってみてわかったのは、それ自体は大事なことだけど、実際に広がるかどうかは全く別物なんだということかな。

サイトが作られ可視化の仕組みができ、1人ではないことがわかるのは心強いけど、それで人々の中への広がりを作れたかというと、正直なところそれはなかった。

自分の見ている範囲だけ、という可能性もあったので、投票率がどこまで上がるか注視してたけど、目安としていた65%までは遠く至らず。

実際に、不十分とはいえ、リアルに街頭に出て行動したことから得られたことも少なくないのだが。

やはり一朝一夕に大きな変化を起こすのは大変だな、と思う。

— Moony_House... (@mh1967i.bsky.social) Jul 7, 2024 at 23:30

サイトが作られ可視化の仕組みができ、1人ではないことがわかるのは心強いけど、それで人々の中への広がりを作れたかというと、正直なところそれはなかった。

 結構この言葉は重たいです。

 自分はそもそも人前に立つことが苦手で喋りなど絶望的なまでに無理なので、ひとり街宣はしていません。それだけに、今回ひとり街宣を実行された方々には頭が下がります。

 とはいえ、相手や自民党が得意とするどぶ板選挙を出来るように今から応援部隊を構成しておかないと、4年後もまた負けてしまいます。

 今回は大手メディアも完全に小池陣営支持、というより蓮舫潰しに加担しており、投票日当日にすらバラエティ番組で選挙妨害となるような言動が放送されたそうです。それに対抗するにはネット戦略…と言いたいところですが、あまりネットに触れない層にも浸透させるには、やはり常日頃から住民に浸透させるくらいでないとダメです。

 そのためには、告示直前に慌てて候補者を選定するのでは遅すぎです。今回絶大な知名度のある蓮舫氏でも勝てなかったことからも、これは間違いありません。

ほかにも総括すればいろいろと問題点は出てくるとは思うが…

 ほかにも、敗退してしまった各候補者の陣営側では反省と総括は不可欠です。そうすることにより、今私が素人なりに挙げたこと以外にも様々な問題点が出てくると思います。蓮舫陣営に限っていえば、小池陣営に限らずあらゆる陣営からのデマ攻撃にも晒されていたわけで、それを跳ね返せなかったのは痛恨の極みです。

 4年後に野党側から出るであろう候補は、また蓮舫氏になるのか、それとも以前から粘り強く活動を続けられている宇都宮健児氏になるのか、はたまた別の人物になるのか。今からそれを公表する必要はありませんし、またそうすべきでもありませんが、先ほどどぶ板と申しましたけど今から地域社会にもっと野党陣営が溶け込めるようにならないと、今後も厳しいのかなと。

 皆様疲れているはずですので、今晩はゆっくり寝ましょう。そして今日からまた現職との戦いが始まります。

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