#参院選2022 を振り返って

まあ、だいたい予想はできていましたけど、昨日投開票がおこなわれた参議院議員選挙、全般的には考えうる最悪の結果に帰着してしまいました。

 自民大勝、改憲勢力(自公維国)参院議席2/3確保、そして比例で維新が野党第一位…。

 日本国民はそんなに平和憲法や基本的人権が要らないのでしょうか?

 個人的にも、今回の結果は非常に残念でありますが、喜ばしい点がまったくないわけでもありませんでした。


残念だった点:護憲野党大敗、絶対に国会に必要な人まで議席を失う

 今回、護憲野党、特に立憲民主党が振るわなかったのは、日本の民主主義全体にとっても致命傷となりました。

 個人的には、新潟の森裕子氏が落選してしまったという点が特に悔やまれます。国会論戦などを見ている人であれば、よほどのアンチ立憲やガチガチのネトウヨでもない限りは森氏がちゃんと仕事をしているということを知らない者はいないはずです。実は政治家個人(の団体)で、私が唯一献金したこともあるくらいの偉大な方なのですが…。

まあまあ良かった点:東京で護憲野党がなんとか3議席を死守

 私は今回、自分の住む東京選挙区では、日本共産党の山添拓氏を支持しました。

 当初自分は、山添氏か、立憲民主党の松尾あきひろ氏のいずれかを支持する方針でしたが、序盤情勢で松尾氏が早くも当選圏外になってしまっていたことのほか、れいわ新選組(山本太郎氏)も含めた護憲野党で東京都6議席中の3議席を確保できるかどうかも怪しい情勢でしたので、当選圏内にいる中でも特に厳しい戦いを強いられていた、しかも国会での実績も十分あり、絶対に落選させてはならない山添氏を支持することにしました。

 選挙戦最終盤になっても、山添氏は「最後の1議席を争っている」状況だったのですが、蓋を開ければまさかの3位当選。過去に二度1位当選を果たしたという立憲民主党の蓮舫氏(今回4位)よりも得票していました。

 そして山本太郎氏は6位当選。すぐ後ろには日本維新の会の海老沢由紀氏が迫っていました。そして、海老沢氏の次の8位が先述の松尾あきひろ氏でしたが、海老沢氏との間には大きな開きがありました。

山添拓氏、新宿での最終演説(2022/07/09)

まあまあ良かった点その2:比例では辻元氏が国政復帰、青木愛氏も当選

 私は当初、比例では6年前にも支持していた立憲民主党の青木愛氏に投票するつもりでした。

 しかし、投票日前日になって、自分は同じ立憲民主党の辻元清美氏への支持に切り替えました。

 きっかけは、先述の山添拓氏の最終演説を聞くために新宿に行ったときに、辻元氏ご本人ではありませんでしたが支持者の演説を聞き、「そういえば辻元氏も今は議員じゃなかったんだ」ということを思い出したからです。

 辻元氏は国会でもキレッキレだったのですが、それ以上に、事務所が襲撃されたりそれ以外の嫌がらせも多数受けたりといったことがあり、先日の安倍晋三元首相が銃殺される事件とも相まって、「民主主義は暴力には屈してはならない」という思いを辻元氏に託そうと思いました。

 そして、当初支持するつもりだった青木愛氏も当選した模様。自分の心残りは一つ晴れました。

とはいえ…

 今回の選挙も、必ずしも悪い面だけではなかったのですが、やはり改憲勢力に2/3を取られたのは、日本の民主主義にとって極めて致命的と言うべき状況です。

 今後は、護憲野党各党には、大変厳しい戦いと承知しつつも、拙速な改憲議論を許さず、日本国憲法と民主主義を守る戦いをしてほしいと思います。

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