関東大震災から100年

9月1日は防災の日。

 「Wikipedia」によると、

「政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」ために制定された防災啓発デー

とのことです。

 この日付は、関東大震災が発生した日に基づくものですが、今年・2023年は関東大震災発生からちょうど100年となる節目の年です。

 私は、一応食料の備蓄と家具倒壊対策はしているものの、それ以外については特に防災を意識した生活を送っていません。残念ながらそこまで気を回す余裕がありませんし、それに気を回したところで火災や建物倒壊などに巻き込まれてしまったらそれこそ意味が無いため、あまり防災にお金を掛けたくないというのもあります。


 関東大震災の時は、災害そのものもさることながら、デマも流布されました。

 当時も悪質なデマがあり、特に「朝鮮人が井戸水に毒を入れた」などの根拠のないデマによって、実際に朝鮮半島出身者が多く殺害されたとのことです。

 現代ではネットによってさらにデマやフェイク画像などが拡散されやすい状況となっています。2011年の東日本大震災の時などにもその手の偽情報がありましたでしょう。昨今のネットの情勢を考えると、今関東大震災級の大災害が起きようものならば、無関係な人間を死に至らしめるデマが流布される可能性が極めて高いです。それを防ぐためにも偽情報に引っかからないようにしなければならないのですが…。

 100年前のデマによる朝鮮人虐殺については、いまだにその悪影響が残っています。

 東京都の小池知事は、このデマによって虐殺された朝鮮出身者への追悼式典に7年連続で追悼文を送らないことを決めています。その一方で追悼碑の撤去を求める団体の集会が開催されるということに対しても、強い憤りを覚えます。

 昨今の東京都政を見ていると、過去の歴史や文化への軽視が目に余ります。明治神宮の樹木伐採しかり、日比谷公園破壊しかり。秋葉原電気街の南側でも、大資本以外誰も喜ばない再開発計画が進行中であるようですしね。

 歴史に学ぶということは、また同じような震災が発生したときに同じ過ち(デマに踊らされて罪のない人を虐殺するようなことなど)を繰り返さないという意味合いもあります。そのためにも、何百年経っても追悼式典は必要だと思いますし、追悼碑撤去など論外もいいところなのです。

 震災被害そのもののほか、デマによる二次被害に対しても、思いを馳せることにしましょう。

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