渡り鳥の皆様へ
2022年10月27日に、資産家のイーロン・マスク氏によるTwitter買収が完了したと報じられました。
4月に一度買収合意に達したものの、7月にマスク氏が我が破棄を通告し、その後今月に急展開となり買収完了に至りました。
買収の仕方や株式非上場化等に関する問題点の洗い出しはその筋の専門家にお任せするとして、個人的に気になっているのが、マスク氏が唱える「言論の自由」です。
言論の自由が守られるべきことそのものは、マスク氏の論を待つまでもなく、民主主義においては大前提のことです。ただ、どうもマスク氏からは、ほかの(主に日本語圏の)言論の自由や表現の自由を「重視」している人々に見られるような、差別主義的な思想信条をも容認する姿勢が見え隠れしていて、気持ち悪さを感じます。
その証拠に、トランプ前米大統領に対する永久凍結の解除について示唆しています。
現状でも、Twitterではヘイトスピーチや煽り文句であふれ、2009年頃までの手作り感の残っていた楽しい雰囲気はもはや微塵も感じることができません。それ故に買収前のTwitter幹部に対しても到底信頼することなどできませんでしたが、マスク氏の思想や言動を考えると、少なくとも一利用者、それもヘイトスピーチや嫌がらせに苦しんでいる者としては、Twitterが現状よりも改善する姿を想像することができません。それどころか、既に起こっている、良識のある人ほどTwitterから離れて行く現状がますます加速するのではとすら思っています。
さて、前置きが長くなりましたが…