【政治】祝・衆院補選立憲全勝! しかし…

昨日、衆議院議員補欠選挙が3カ所でおこなわれ、即日開票されました。

 東京15区、島根1区、長崎3区で実施された補選は、いずれも立憲民主党の候補者が当選となりました。

 まずは、与党やその補完勢力の出鼻を挫くことが出来たことそのものについては、立憲民主党の党員およびパートナーズの立場から、素直に喜びたいと思います。

 とはいえ、立憲民主党は今回勝てたことで天狗にならず、むしろ今まで以上に党内を引き締めて欲しいというのが正直なところです。

党機関誌「立憲民主」Vol.43


低投票率

 今回補選がおこなわれた3選挙区では、いずれも投票率が過去最低を記録したとのこと。

 今回はたまたま与党や補完勢力の出鼻を挫くことができたものの、今回投票しなかった人を今後どのように票に結びつけてゆくのか、立憲民主党は真剣に考えて欲しいです。

 そもそも、今回は立憲民主党に勢いがあったからというより、自民党がオウンゴールしたから勝てたようなものです。唯一候補者を立てた島根1区では、以前おこなわれたような同姓同名の候補者を立てて対立候補の票を削ぐという卑劣な手を使うことが出来なかったわけですし。

 加えて、東京15区では日本共産党との調整があったからこその勝利でもあります。立憲民主党も、立憲民主党の支持母体でやたらと共産党を目の敵にしている連合も、その点をちゃんと認識してください。

 あと、東京15区では対立候補の追い上げも激しかったそうです。なおのこと、天狗になどなれませんし、立憲の関係者は共産党に足を向けて眠れませんね。

立憲は政権交代の青写真を描いてくれ

 まあ、私に言われなくてもやっているとは思いたいのですが、党員の自分がこんなことを言うのも何ですが、今の立憲民主党、本当に国民の代表であろうとしているのかどうか、疑わしい面があります。

 立憲の個々の議員の中には消費税やインボイス制度などを快く思っていない人もいますけど、党としては消費税廃止には前々から消極的です。

 また、むしろ今必要なのは中道左派的な立ち位置だと思うのですが、必要以上に右派にすり寄っているという印象を拭えません。そのくせ、すり寄ろうとした日本維新の会からは軽くあしらわれた上に謎の上から目線で見られてしまっていますし。

 別に右にウイングを広げることそのものは否定しませんよ。しかし、右にウイングを広げるというよりも右にシフトしているというのが、枝野幸男氏が命がけで結党した当初から立憲民主党を支持している有権者たちの思いなのではないでしょうか? 今の和泉大成になってから、確実に党の迷走が始まっています。ここで、今一度原点に立ち返り、有権者が何を求めているのか、有権者が今どんな思いで政治を見ているのかということをくみ取って欲しいです。

 与党批判大いに結構。しかし、与党を批判すると同時に、日本で暮らすすべての人々に向き合う姿勢を、今一度思い起こして欲しいと思います。

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