【朗報】埼玉の子育て厳罰化条例改定案撤回

先週、自民党埼玉県議団によって提出された、埼玉県子育て厳罰化条例、もとい埼玉県虐待禁止条例の改定案ですが、それが報道されて以来猛反対の声が上がり、昨日、自民党県議団により取り下げが発表されたことが報じられました。

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 この条例改定案、車や通園バスなどに放置されたこどもが死亡する事故が相次いだことを受けての発案ということで、こどもの安全を最優先に考えれば必ずしも悪法とは言えません。

 とはいえ、いくら罰則規定がないとは言え、少なくとも片親の世帯や両親共働きの世帯でこの改定案を遵守することは事実上不可能です。こどもだけの留守番も公園での遊びもこどもだけの登下校もアウトにするということは、ただでさえ子育て支援が十分でない今の日本にとっては、子を持つことそのものが罰ゲームになってしまいます。先に子育て支援を拡充させてからであれば、まだこの条例改定案もそれなりの意義を持つことが出来たかも知れませんでしたが。

 なお、読売新聞の記事では、記事の標題に「全国に不安の声広がった」と書かれています。勇気を出して声を上げてくださった方々、とりわけオンライン署名を始められた方に対しては、最大限の敬意を表したいと思います。

 とはいえ、第二、第三の同様の条例改定案が出てこないとも限りません。行政をあらぬ方向に進めさせないため、市民によるより一層の監視が必要です。

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