そういえば今年はファミコン40周年か。(その2)

今年は任天堂が家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」を発売してから40周年なのですが、私は数日前まで完全にそれを失念しておりました。

 とはいえ、ファミリーコンピュータは私のゲーム好きを決定づけたものであり、良くも悪くもこれなしに今の自分の人生はありませんでした。

 昨日から数回にわたり、これまでの私のゲームの思い出でも書こうかと思っております。

 以前書いたものはこちら。

 今回は「その2」ということで、ファミコン後期~ゲームボーイ~スーパーファミコンあたりの話をしようと思います。


私のゲーム音楽好きを決定づけたコナミサウンド

 1988年頃になって、ファミコンのソフト供給媒体は、ディスクカードから再びROMカセットに戻り始めていました。

 ROMカセットの大容量化でディスクシステムのメリットが薄れてきたというのが最大の原因なのですが、単に容量が増えただけでなく、ファミコン本体だけでは実現不可能なことをするために、ROMカセット内に拡張機能を盛り込むことが珍しくなくなりました。

 中でも個人的に特に衝撃的だったのが、ROMカセット内に拡張音源を積むメーカーが現れたというものです。

 私が最初に触れた拡張音源搭載のファミコンカセットは、コナミから発売された「魍魎戦記MADARA」です。実はコナミからはそれより前に拡張音源搭載ソフトとして「悪魔城伝説」もリリースされているのですが、私が触れたのはMADARAのほうが先です。

 「悪魔城伝説」や「魍魎戦記MADARA」には、VRC6という仮想ROMコントローラーが搭載されていました。ほかには、私は未プレイですが同社の「エスパードリーム2」にもVRC6が搭載されているようです。

 VRC6はファミコンの機能を拡張するものでしたが、そのなかの一機能として、矩形波2音、のこぎり波1音の拡張音源がありました。最初に私が「魍魎戦記MADARA」のサウンドを聴いたときは「これがファミコンのサウンドなのか!?」と驚愕した覚えがあります。

 その後先述の「悪魔城伝説」に触れる機会もあり、こちらのサウンドにも痺れたことは言うまでもありません。なお、私が生まれて初めて自腹で購入した音楽CDは、「悪魔城伝説」等の「悪魔城ドラキュラ」シリーズのサウンドトラックでした。このCDは今でも手持ちにあり、iTunesにも取りこんでいますので今でも時々聞きます。あ。もちろんMADARAのサウンドトラックも買いましたよ(なかなかでないのでやきもきしていた…)。

 そういえば、MADARAも悪魔城伝説も、地味ですがグラフィックの質も強化されています。これもVRC6の機能の賜です。

 コナミはさらにその後、ファミコン唯一のFM音源搭載ソフトである「ラグランジュポイント」もリリースするのですが、当時私が住んでいた田舎ではついにそれが売られているのを見たことがなく、私がそれを手にしたのは、なんと今世紀に入ってから。それも秋葉原のレトロゲーム店で見つけたので衝動買いしました。ただ、音楽はいいのですがゲーム内容としては正直MADARAのほうがよかったです。ハイ。

ゲームボーイ、私は当初特定ゲーム専用機として入手した

 その後私はゲームボーイにも手を出すことになりましたが、当初私は、アスキーから発売された「ウィザードリィ・外伝Ⅰ」専用機として購入しました。

 私はファミコン版のウィザードリィ1~3に猿のようにハマっていたので、アスキーが独自に制作した「外伝」シリーズにも手を出したのですが、このシリーズはどの作品もゲーム後半がとてつもなく高難度です。高校時代のクラスメイトにウィザードリィが大好きだった人がいたのですが、彼に「ウィザードリィ・外伝Ⅰ」をゲームボーイ本体ごと貸したところ、あまりの高難度に音を上げてしまったようです(苦笑)。

 のちに「ウィザードリィ・外伝」シリーズ以外のゲームボーイ対応ソフトも買うことになるのですが、自分の中では今でも、ゲームボーイと言えば「ウィザードリィ・外伝」なんですよね…。

 「Nintendo Switch Online」の「GAME BOY Nintendo Switch Online」に、「ウィザードリィ・外伝Ⅰ」が掲載されていないのは言うまでもありません。版権の関係もありますし、「ウィザードリィ・外伝」シリーズは高難度で決して万人受けするゲームではありませんでしたからね…。

GAME BOY Nintendo Switch Online

 なお、私はその後もゲーム機本体を特定ゲームのプレイを前提に購入することが何度かありました。ゲームキューブは当初は「バイオハザード4」でのみ使用していましたし、「モンスターハンター:ワールド」同梱版のPlayStation 4 Proに至っては、本当にモンスターハンターしかプレイせずに終息しました(ゲームデータ自体はその後PlayStation 5に引き継いだ)。

スーパーファミコンはゲームを芸術に変えた

 1990年にスーパーファミコンが発売されましたが、当時品薄でなかなか入手することが出来ず、自分が入手したのは1991年に入ってからだったような記憶があります。

 私は、以前ファミコン版の「グラディウスⅡ」にハマっていたこともあり、続編の「グラディウスⅢ」を最初に購入しました。

 なお、ちょうどスーパーファミコンが発売される時期にうちはテレビを買い換えたのですが、そのときに、当時としては最高画質のRGB21ピン端子を搭載したソニーの高画質テレビを選ぶこととなりました。もちろんスーパーファミコンがRGB出力に対応していたからこその選択なのですが、この選択は大正解で、ゲーム環境の飛躍的な向上に繋がりました。

 ファミコン時代には想像も出来なかったグラフィックとサウンドを当時の最高級の環境で楽しむことが出来たのは、自分にとってはよい思い出でした(ただし学業の成績が右肩下がりになってしまったのは大失敗でしたが)。

 その後PlayStationを入手したときは、そちらもRGB21ピン出力に対応していましたが、テレビに搭載されていた端子は1ポートのみでしたので、ゲームするたびにテレビの後ろに手を伸ばしてケーブルをつなぎ替えるのはなかなかつらかったです。

 なお、個人的にスーパーファミコンで思い入れの深かったゲームは、「ウィザードリィⅤ」や「ウィザードリィⅥ」、「ウィザードリィ・外伝Ⅳ」だったのですが、衛星放送対応の「RPGツクール2」も衝撃的でした。衛星放送からダウンロードしたゲームで遊べるというのも当時としては面白い試みでしたし、衛星放送対応の拡張メモリーパックに自分が作ったゲームをセーブ出来るというのも衝撃的でした。「RPGツクール2」は、後年私が自作ゲームを制作して世に出すための原動力にもなったソフトであり、まさに私の人生を変えたソフトと言っても過言ではありません。

 余談ですが、私が制作した自作ゲームを公開しているサイトはこちら。

 なお、この中にある「The Last Wizard Complete Edition」は、20年以上前に自分が「RPGツクール2」で作っていたゲームがベースになっています(タイトルはまるっきり違いますし、細部もいろいろと違っていますけどね)。

 しかし、「Nintendo Switch Online」の「SUPER FAMICOM Nintendo Switch Online」にも、残念ながら自分のお気に入りの作品はあんまり掲載されていません。版権の関係でウィザードリィやRPGツクールが無理なのは仕方ないにしても、せめてグラディウスⅢはほしかった…。あ。「真・女神転生 if...」ならありますね。これも自分が何度もプレイしたソフトなのですが、さすがに今から再挑戦する気は起きません…。眼鏡美少女と冒険出来るのはよいのですけどね(ぉぃ)。

SUPER FAMICOM Nintendo Switch Online

次回予告

 あともう少しスーパーファミコンについて語ってから、PlayStationや、当時自分が所有することのなかったPCエンジンの話も少ししようかと。

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